Thursday, June 29, 2006

カナダde英語上達法 - (1) スピーチ上手になりたい! Toastmastersとは


こちらの大学に通学していたとき、よく大学構内で“Join Toastmasters!” というポスターが貼られていました。Toastmastersってなんだろう、と思い早速友人に聞いたところ、「スピーチ恐怖症を克服する会だよ」と教えてくれました。スピーチ!?その一言で私はさっと青くなり、Toastmastersという言葉を私の辞書から消し去りました。

スピーチという言葉を聴くだけで汗がでて、緊張してしまう人は私だけでないと思います。私も、ただスピーチが嫌というだけで、大学ではスピーチする機会がまったく無さそうな理数系のコースばかり受講していました。しかし、カナダに永住することとなり、働き始めると、母国語でない英語でミーティング中発言を迫られます。そのたびに緊張し、汗をかき、ストレスが溜まっていきました。横目では、母国語が英語である同僚の自信に満ちた発言を聞き、「ああ、私もカナダ生まれだったらなー」と思っていました。

このままではいけない。必要に迫られ、勇気を振り絞りやっと去年Toastmastersに入会しました。初めてToastmastersのことを知った日から5年以上たっていました。入会して思ったことは、「もっと早く入会していたらなー」です。
スピーチは、回数をこなせばこなすほど、自信がつき慣れてきます。この会では、毎週一回ミーティングがあり、そこで正式なスピーチをする機会が与えられます。正式なスピーチでなくても、発言をする機会が与えられます。たとえば、スピーチのタイマーの役割にボランティアをすると、タイマーの役割をメンバーのみんなに紹介します(この紹介自体が、小さなスピーチの練習になります)。少しずつ発言を重ね、慣れたころ、正式なスピーチ(5~7分)にサインアップします。

入会して9ヶ月を振り返り思うことは、「スピーチに対する抵抗感が薄れた」ことです。なにより、仕事場での発言がまったく苦にならなくなりました。入会して本当によかったです。

スピーチの会は、スピーチ恐怖症の人たちの集まりなので、みなさん大変温かい目で見守ってくれます。もう10年も会に所属している人たちなどは、ものすごくスピーチがうまいので、いつも圧倒されますが、そんな彼・彼女たちも、「私、この会に入った当初はスピーチの前は泣きそうだったのよねー」といっています。会のすばらしいメンバーにものすごくよいアドバイスなどもいただけて、いつも感謝しています。

尚、この記事を読んでToastmastersに興味をもたれた方は、ぜひ最寄りのToastmastersにゲストとして参加してみてください。ゲストでの参加は、無料ですし、どんな会なのかよくわかります。最寄りのToastmasters会の検索は、Toastmastersのウェッブサイトを参照してみてください(http://www.toastmasters.org/) 。バンクーバーには多数ありますし、また日本にも会がありますよ。

それでは、スピーチ恐怖症の克服、一緒に頑張りましょう!この恐怖症を克服することで、ものすごく行動範囲が広がることは、私の経験から断言できます。

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